今注目を集めている再生医療材のヒト臍帯幹細胞培養上清液は、赤ちゃんと母体をつなぐへその緒から抽出されています。幹細胞を培養する際、300種類以上のサイトカインや成長因子などを豊富に含む生理活性物質が放出されます。この培養液を遠心分離し、細胞や不純物を取り除いた上澄み部分が「上清液」です。

上清液は、体内の損傷を受けた組織や細胞の機能回復に重要な役割を果たし、老化などで衰えた細胞の回復を促進するため、医療や美容の分野でさまざまな効果が期待されています。サイトカイン、エクソソーム、成長因子は特殊なたんぱく質であり、細胞同士の情報伝達や細胞の増殖・分化、創傷治癒などに関わる生理活性物質が豊富に含まれています。これらは、真皮幹細胞、線維芽細胞、表皮細胞に直接働きかけ、機能が低下した細胞を活性化させる賦活剤として優れた効果を発揮します。